DisplayPort接続でモニターの電源を切ると認識が外れるのを何とかできる?

これまでのDisplayPortチャレンジ


おしらせ

このDisplayPortチャレンジの末に製作したホットプラグを偽装するアダプターを委託販売しました。
詳しくは、こちらをご覧ください。 HPHPDMA - DisplayPort HPD Mod Adapter


グラボを新調しました

最近グラフィックボードをNVIDIA GTX1050Tiに変えまして、Radeon 1800XTから長いこと続いたRadeon使いから離れました。それもCrimsonになって動画系のオプションが消えて、もうここにいる理由がない…になったのと、Blenderを使っていてレンダリングにスピードが欲しいと思いまして…

それはさておき、最近グラボはDVIコネクタが駆逐されつつあり、1つしかないものが多くなってきています。4Kも対応できないですしデカいですし、そろそろ終わりですかねぇ。買ったELSAの1050Tiも DVI1・HDMI1・DisplayPort1の3出力となってます。いままでDVI2つでデュアルモニタを構築していたのですが、仕方なくDPをメインモニターに接続することに。


DPは今まで使ったことはなかったのですが、印象としてあるのは、モニタの電源を切るとモニタの存在がなくなるとか、BIOS画面が見えないとか、登場したころに言われていた現象は、もう対策されてるんじゃない?と思いましたが、身をもって体験し、まったくもって変わらずでした。
ちょくちょくモニターの電源を消すんですが、デスクトップのアイコンがサブモニターに飛んできて、解像度が違うとアイコン場所が変わったりで「あーもー!」ってなりますね。
ネッツで調べても、有力なOS上での解決法はなさそうでした。プラグアンドプレイ無効とかdisplayport電源オフ問題でよくひっかかるレジストリいじったりするのも効かなかったです。(レジストリを弄るのはデスクトップの解像度が小さくなる問題で、モニターがいなくなる問題とは少し別ですね)


Hackするしかないみたい

ハードウェアハックでは、ホットプラグ検知を強制的にHighにさせてる方法を見つけて試してみましたが、自分の環境ではモニターがスリープ状態になるだけでした。
DisplayPortの切断を回避するアダプター


とりあえずの実験

グラボ <DPDPアダプタ>ケーブル>モニターという感じに接続したまま、アダプタのHotPlugDetectPinを切断してクリップで付けたり取ったりして実験をしました。
真似しないでくださいね。

ebayで買って、お届けまでに25日かかったDPDPアダプタ。リード線とテストクリップの重みやらでパターンやピンにダメージがw 基板は2層で、ベタもなく、ただまっすぐパターンがあるだけのちゃちーやつです。とりあえず映りはしますが…



実験結果

・Case-A
先にHPD SRC-SINK間を切り離してから、PCと接続。HPD-SRCを3.3V電源に10kΩの抵抗とで繋ぎ、HPD-SRC=Hiにした状態です。結果は、1度もPCがモニターを認識しませんでした。

・Case-B
HPD SRC-SINK間を切り離さずに、HPD=Hiにすると?通常のケーブル接続状態となんら変わりませんでした。

・Case-C
HPD-SRC=Hiにして、PCに接続。画面が出たのを確認して、HPD SRC-SINK間を切り離し。モニターの電源OFFでもリンクはしているのですが、モニターONにしても画面が復帰しないスリープの状態です。 
あと、Case-Ca/Cbの派生に進展はありませんでした。

・Case-D
モニターの電源がOFFになったことを伝えなければいいと思い、モニターをOFFする前にHPD SRC-SINK間を切り離し。モニターをONにする前にHPD SRC-SINKを繋ぎなおす。モニターをONすると、初期のシーケンスが働くようで(初めて電源を入れた状態なんだから当たり前ですが)、普通にデバイスが再認識状態になり、一瞬画面が消えました。

とりあえずHPDを完全に切り離してしまうとステータスの更新がされないことが実験でなんとなく分かりました。


続く→DisplayPortのホットプラグ検知を再考する